一年で一番にぎやかな歓声、泥んこ教室
一年で一番にぎやかな歓声、泥んこ教室
今年も、近所の保育園の園長先生からお声がけいただき、田植え前の田んぼを、元気いっぱいの園児たちに開放しました。
「泥んこは、最高の遊び場」
最初はおそるおそる泥に足を入れていた子も、一度座り込んでしまえば、もう全身泥んこになるまで夢中です。転んでも、顔に泥がついても、へっちゃら。子供たちの甲高い笑い声と、泥をはねる音が、田んぼいっぱいに響き渡ります。
その姿を見ていると、私たちも自然と笑顔になってしまいます。
「実は、一石二鳥なんです」
実は、この子供たちの泥遊びは、私たち農家にとって「代かき(しろかき)」という、田植え前に土と水をしっかり混ぜて、田んぼを平らにならす大切な工程も兼ねています。
子供たちは思いっきり遊べて、私たちは土を元気にしてもらえる。まさに一石二鳥!子供たちの小さな足が、今年の美味しいお米作りの、大事な第一歩を担ってくれているのです。
「土に触れる、ということ」
この泥の感触、土の匂い、水の冷たさ。 五感で感じた今日の体験が、子供たちの心に「食べ物は、こういう場所で、こうして育っていくんだ」という小さな種を蒔いてくれたら、農家として、こんなに嬉しいことはありません。
「いただきます」という言葉の先に、この泥んこの風景を、少しでも思い出してくれたらと願っています。
元気いっぱいのエネルギーをもらったこの田んぼで、今年も美味しい「ヒノヒカリ」と「くまさんの輝き」を育てます。
毎年お声がけ頂く園長先生、保育園のみんな、先生方、今年も本当にありがとうございました!
秋の収穫を、楽しみにしていてくださいね。